2019年01月06日
MAGPUL D-60タイプ ドラムマガジン(次世代用)⑤コレデラスト

前回で完結したはずのP-MAG D-60なのですが、ちょっとした問題が発生!
他に気になっていた部分もついでに手を加えました。
はい、今度こそ完結です…たぶん(^_^;)
土台部分を7mmカットしたところが強度不足だったようで、左右方向に力がかかると土台が歪みマガジン基部がグラついてしまう不具合が判明!
このままでは場合によっては接着結合した部分に負荷が集中してしまい、接合部から折れそうなので対処します。

土台部分の強度を得る為に、6mmのアルミパイプを3箇所強引に接着しました。熱圧着チューブでの表面処理は今やお約束です。
これで土台がしっかりした事で、その上に固定されるマガジン基部への負担も減らせます。
あとメカボックスのギアノイズが酷かったので、ここも手を加えました。
ノイズの原因はケース自体の精度が悪く、ギアの遊びが大きくしっかり噛み合ってないことによるものでした。さすが中華製…

このままでは後々トラブルになりそうなので、簡易的ですがシム調整をしてみました。
遊びが結構大きいのでシムも厚みがある方が良いと思い、今回ミニ四駆の「2mmワッシャー(小)」を使用しています。
画像の「A」で3枚、「B」で2枚を、矢印の軸の根元に入れました。(個体差もあるので、必ずしもこの数値が正しいとは限りません)
ワッシャーの厚みは0.2mmですので、それぞれ0.6mmと0.4mmのかさ上げとなります。
これでも多少遊びは残してますが、シム調整前の遊びはちょっと有り得ないくらいでした。
モーターのピニオンギアと最初のギアとの噛み合わせをしっかりさえできれば、これ以上シムは必要ないと思います。
シム調整も無事完了しギアも安定して回るようになったので、この際モーターも変えたれ!と調子こいてこいつに交換しちゃいました。

数あるミニ四駆用モーターでも、トルク重視型のTORQUE-TUNED2 MOTORです。
軽く慣らしをした後に、ブチ込んでやります。
高性能モーターのハズですがパッケージにはMIDE IN CHINAの文字が…天下のタミヤさんなので品質管理はきっと大丈夫でしょう。

まぁ実際のところそんな大きな変化があったわけではありませんが、給弾ルートの新設で弾上がりに不安があったのでモーターはよりパワフルな方が確実でしょう。
バネもマルイ製に変えたので、弾上がりに関しては全体的に性能アップしたハズです!
さらにもうここまで来たら気になるところは全て潰せと、マガジン基部の内壁にも消音のためスポンジシートを貼りました。
画像はありませんがマガジン基部の内部は狭いので、スポンジの厚みは本体で使用したものより薄手の1.5mmを使っています。
これでBB弾のシャカシャカ音は、かなり抑える事に成功しました。装弾数を減らしてでも、やるだけの効果はあると思います。
消音、消音と騒ぐなら、モーター音や巻き上げ音の方はどうなのよ?と思われるかもしれませんが、そっちはあえて何もしてません。
自動巻き上げに限らず多弾マグは必要以上に巻き上げをすると、中のバネの固定部が破損しバネが巻かれなくなり結果弾が供給できなくなります。
手巻きなら指の感覚で判断できますが、自動巻きの場合「音」で判断するしかありません。
なのでその音はちゃんと聞こえないとマズいかなと、そっちの消音対策はしませんでした。
そして肝心の装弾数ですが、空のD-60の重さと満タン状態の重さの差で装弾数を算出してみました。
するとBB弾のみの重さは224gとなり、それを0.2で割ると1,120(発)となりました。
カタログ値が1,500発でしたから、約25%の減少です。
まあ消音用のスポンジを張り巡らせたので、当然と言えば当然です。
それでも1,000発は余裕で入るので、ドラムマガジンの装弾数としては充分だとは思います。
それより嬉しい誤算だったのは、空の状態で測定した重さが401g(バッテリー込)で、これは箱出しの410g(バッテリー込)より軽くなっています。
これだけ弄ったので絶対重くなっていると思っていたのですが、逆に軽くなっているなんて結果オーライ過ぎます(笑)
以上が今回の作業の全てです。
しかしまぁひとつのネタで良くもここまで引っ張れたと、我ながら感心しております。
しかもドラムマガジンでここまで…(笑)
でももうやりたい事は全てやり尽くしました。いやいや、本当に大満足です。
〈おまけ〉
ところでこのドラムマガジンの分解方法ですが、Amazonでも質問されている方がいたのでここで軽く紹介します。

まずは裏蓋のこの部分に、マイナスドライバー等を突っ込み回します。

するとこのように爪状のパーツがぱかっと外れます。これを4箇所やれば…

このようにご開帳となります。
4本の「爪」がドラム全体を包むように固定する仕組みです。
ほんと良く考えられたデザインですが、最初自分もどう分解するのか検討もつきませんでした。
きっとMAGPULの事ですから、得意の実弾で開けれるようになってるんでしょうね。
後はバッテリーの蓋を外し、マガジン基部の前後のビスを外せば…

最終的にここまで分解できます。
表蓋とモーターはこの時点ではコードで繋がったままですので、引っ張り過ぎて切ってしまわないように。
コードはコネクタで接続されているので、外してやればそれぞれ分離できます。
メカボックスも1本のネジで固定されているだけなので、簡単に取り外せます。
このドラムマガジンは簡単にここまで分解できるので、改造のみならずメンテも非常にしやすいですョ。
〈↓↓過去記事はこちら↓↓〉
MAGPUL D-60タイプ ドラムマガジン(次世代用)①
MAGPUL D-60タイプ ドラムマガジン(次世代用)②
MAGPUL D-60タイプ ドラムマガジン(次世代用)③
MAGPUL D-60タイプ ドラムマガジン(次世代用)④